1.出始めのパソコンに潜む危険。
2006年現在、個人向けパソコンに搭載されるのはWindows XPです。2001年11月16日発売から5年……もう5年経ってます。
しかし、不完全さがウリ……ではないですがひとつのプログラムとして考えた場合、Windows
XPは非常に安定しています。
来年に発売が延期されたWindows Vistaはパソコンの機能が飛躍的に向上する、よい製品となるでしょう。
いまのWindows XPと同じぐらいの期間を経て、安定した製品になるでしょう。
何度か記述していますが、パソコンの部品やソフトの製品に完全はありません。
欲求と欲望と希望で社会に関わり続ける限り、新製品は永久に出るでしょう。
完璧なパソコンができれば、パソコンメーカーは倒産します。
気をつけたいのは、初期ロットと呼ばれる一番最初に工場から出荷される製品に、信頼性がない、ということです。
しかも時折、発売されてから発覚する製品のトラブルも起こり得ます。
…………目を疑う方もいらっしゃるでしょうが、厳然たる事実です。
新製品は、企画、設計、製造、販売と大まかにこの工程に分かれますが……製品には納期があります。
納期に間に合わせるために充分なテストを行わずに製造し販売する。
企業の最も愚鈍な性質が、消費者を軽んじている現実があります。
本当に欲しい製品なら、発売が遅れても、あなたは待ちませんか?
手にするのが遅くなっても、より良い、企業も、消費者も満足できる、製品のほうがいいと思いませんか?
新製品といっても、3〜4ヶ月経てばパソコンは次のラインナップが出てきます。
プライドと使用感、どちらを選びますか?
いますぐにその新製品を入手する必要が無ければ、発売から2ヶ月は待ちましょう。
3ヶ月以上待つと製品そのものが市場で品薄になりますので、ご注意ください。
おすすめはシリーズのファーストモデルではなく、新機能が追加されていない三世代目からのモデルになります。
同系統の後継パソコンは安定した製品で構成されることが多いため、同じ部品を使用することで価格も安くなりやすいし、
前モデルのトラブルも解消した状態になっていることが結構あります。
今、使っているパソコンが新シリーズのファーストモデルか二世代目で、トラブルに悩まされてるのなら、
パソコンの勉強代としてあきらめ、使い倒すなり、いじり回すなりして酷使して遊ぶか、子供にあげましょう。
子供の資質次第ですが、親より詳しくなるかもしれませんよ。
2.まず、使用目的をはっきりさせましょう。
「インターネットとメールができればそれでいいや」 本当ですか?
いままで、買ってきたソフトがパソコンの能力不足で使えなかったこと、ありませんか?
人間、欲が出るものです。使ううちに新たな欲求が出るのは、自然なことです。
けれど、哀しいことにパソコンも部品もソフトも進化が早く、最新のソフトが使えない。これもよくあることです。
新しいパソコンを買うときは「するかもしれない」という希望も対応するタイプを検討しましょう。
タイプの一覧は大雑把ですがこれだけあります。
デスクトップパソコン |
そこそこ対応
オールマイティー |
画像処理
動画編集
TV視聴録画 |
ゲーム |
高性能かつ静音 |
ワークステーション |
ノートパソコン |
そこそこ対応
オールマイティー |
持ち運び便利モバイル |
画像処理
動画編集
TV視聴録画 |
ひたすら高性能 |
左から性能・拡張性が低く、値段が安い→性能・拡張性が高く、値段が高いの順でならべてみました。
参考サイト:最新のパソコンを価格やスペックで比較し購入するなら
※おまけ
仕事目的で買うなら、法人リースか高性能かワークステーションをおすすめします。
仕事目的のパソコンで、業務以外の操作はしない! 当たり前ですが、それをせずにいたからこそ、
個人情報流出事件が頻繁に起き、企業もようやく使い分ける事の重要さを理解し始めたのです。
それから業務用ソフトと、個人用ソフトがひとつのパソコンで問題なく動作できる保証が本当に無いのです。
コストを抑えるために、古いソフトを使いまわすことも、珍しくないはずです。
逆にソフトが新しすぎて、パソコンが対応できないこともあります。
…………それ以前の話として、業務用に個人用パソコンを導入する企業が理解できません。
あらゆるリスクを想定していれば、この記述もごく当たり前のことになるはずです。仕事ですから。
3.どこで買おう?
販売店 |
最も一般的。販売店独自の延長保証がつけられることも多い。
内容は系列ごとに異なるため、できれば二店舗間以上で比較したい。 |
TVコマーシャルをしている
メーカーのホームページから |
メーカーが直接提供する延長保証制度は最も保証が厚い。
部品やソフトをある程度なら変更できる。 |
TVコマーシャルがほぼ無い
メーカーのホームページから |
メーカーが直接提供する延長保証制度は最も保証が厚い。
店頭販売が無い分、自社で製品を保管するため、低価格になりやすい。
パソコンの外観であるケースから部品、付属ソフトを選択できる
【BTO】というサービスを展開するところがほとんど。
参考サイト:最新のパソコンを価格やスペックで比較し購入するなら |
※おまけ2
販売店の展示品の購入はおすすめできません。メーカーの保証規定の一部が適用されないことがあるためです。
この時のパソコンの売買契約は販売店とあなたとの契約になるため、メーカーで保証しきれない面が出やすくなります。
4.いままでのパソコンで使っていたソフトは使えるかな?
残念ながら保証できません。個人用でも業務用でも、あくまでも自己責任でお試しください。
法律に触れるためより簡単に書きますが、いままでのパソコンの購入時からついていたソフトは、
ほぼ9割がそのパソコンのみでの使用を認められているため、CDがあるからといってインストールするのは違反行為です。
これをライセンス違反といいます。罰則金を要求されることもあるので、法律違反に觝触するようなご利用はお控えください。
5.じゃあ、いつ買えばいいの?
色々書きましたが基本は【欲しいときが買い時】です。
目的を考えてタイプを決め、家の大蔵大臣と相談してパソコンを選び、購入するのはあなたです。
人に相談することも良い方法ですが、鵜呑みにしてしまうのは愚鈍です。
カタログなどを自分の目で見て、情報の裏付けを取ると、失敗が少なくなります。
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